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《日本古典への招待》万葉集 前半講座 第1回~第7回 <10月~3月>

11,550円

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◆後半講座はこちら↓ https://jpculture.stores.jp/items/66a09a4c82a50902e1767dfd 【商品紹介】 ●本動画はストリーム配信です。 ●視聴期間 2024年10月1日~2025年3月31日まで (以降、半年毎に視聴期間更新) ●再生時間 第1回:約1時間12分 第2回:約1時間21分 第3回:約1時間07分 第4回:約1時間14分 第5回:約1時間10分 第6回:約1時間16分 第7回:約1時間12分 ◆内容紹介 《日本古典への招待》万葉集 前期講座 ●講師:多田一臣 (国文学者・東京大学名誉教授) ●講師からのコメント  『万葉集』は、現存するわが国最古の歌集で、二〇巻からなり、約四五〇〇首ほどの和歌が収められています。いまから一三〇〇年ほど前に作られたとされます。  『万葉集』には、奈良時代の宮廷文化を背景とする世界が展開されています。当時の宮廷文化は、私たちが想像する以上に高度な洗練を見せており、また時として猥雑さを帯びていたりもします。言い換えるなら、実に多様なありかたをうかがうことができます。  この講座では、まずは『万葉集』の概要についてお話をし、その上で、時代の流れに沿いつつ、主要な歌人の作に焦点を当ててみたいと思っております。この講座を御視聴いただくことで、『万葉集』の世界の全容を理解していただけるはずです。 ●第一回 『万葉集』とはどんな作品なのか  『万葉集』がどのよう作品であったのかをながめていきます。まずは成立の事情のあらましについて触れ、さらにその和歌の分類方法、いわゆる三大部立とされる雑歌・相聞・挽歌とは何を意味するのかについて考えていきます。古代の人びとが、死をどのように捉えていたかについてもお話しします。その上で、さらに、寄物陳思歌などのありように触れ、古代の和歌の表現構造の本質がどこにあったのかについて考えたいと思います。 ●第二回 額田王 初期万葉の時代  万葉の夜明けともいうべき時代、それを一般に初期万葉の時代と呼んでいます。その時代を代表する歌人が、額田王でありました。額田王は、それまでの呪術的な世界とつよく結びついていた歌を、そこから切り離し、宮廷詩、つまり宮廷の和歌としての新たな性格を与えました。和歌の歴史において、きわめて重要な役割を果たした歌人といえます。その代表作である「近江遷都の歌」「春秋判別歌」などを、丹念に読み解いていきます。 ●第三回 柿本人麻呂①  柿本人麻呂は、『万葉集』最大の歌人といえます。和歌の歴史の中で人麻呂の果たした役割はさまざまにありますが、とりわけ長歌の様式を完成させたことが重要です。一方、人麻呂の実像は謎に包まれており、その存在は伝説化されてもいます。人麻呂の終焉の歌の中にその伝説化の一端を探り、さらには壬申の乱で廃墟と化した近江京への鎮魂の意味を込めて歌われた「近江荒都歌」を取り上げ、その背後の事情とともに詳しくお話ししてみたいと思います。 ●第四回 柿本人麻呂②  柿本人麻呂の活躍した時期は、持統天皇の時代とほぼ重なります。人麻呂は、宮廷歌人として、持統天皇の意を受けた作を、数多く作っています。持統天皇の最大の政治的課題は、その後継者として、孫の軽皇子を定めることでした。その意を体して作られた、「安騎野の遊猟歌」、さらには持統天皇の吉野離宮行幸に際して詠まれた「吉野讃歌」などの宮廷儀礼歌について、その背後の事情とともに詳しくお話ししてみたいと思います。 ●第五回 柿本人麻呂③  柿本人麻呂についてお話しする最後に、やはり宮廷儀礼歌に位置づけられる宮廷挽歌を取り上げます。さらに、宮廷社会を背景とはしていますが、人麻呂の私的な世界を描いたとされる「石見相聞歌」「泣血哀慟歌」を取り上げます。後者は亡妻挽歌の始発として位置づけられている作です。そして、最後に『万葉集』の重要な素材となった謎の歌集「柿本人麻呂歌集」について、お話ししたいと思います。文字表記の上で著しい特色をもつ歌集です。 ●第六回 高市黒人と山部赤人  この回では、柿本人麻呂以降の歌人として、高市黒人と山部赤人について取り上げます。 高市黒人は、人麻呂にやや遅れて現れた宮廷歌人ですが、とりわけ旅の歌に大きな特徴を持ちます。旅の孤独と愁いとに初めて形を与えたのが、この黒人でありました。一方、山部赤人は黒人よりもさらに遅れて現れた宮廷歌人です。自然描写に優れ、しばしば叙景歌人と評されますが、自然の背後に潜む霊的な意志にまなざしを向けているところに大きな特徴があります。 ●第七回 高橋虫麻呂  柿本人麻呂が長歌の様式を完成させた後、長歌の表現は、人麻呂の亜流であるところから、なかなか抜け出せませんでした。そこに、新たな風を送り込んだのが高橋虫麻呂です。虫麻呂は、旅と伝説の歌人と評されますが、とりわけ伝説を歌った歌に大きな特徴を持ちます。歌の内部に語り手を設定し、平安時代の物語文学の草子地を思わせるような手法で、伝説の世界を歌い上げています。真間手児名の歌、葦屋のうなひ娘子を歌った歌などを取り上げます。 ◆万葉集講座 講師 ※多田一臣 ただ・かずおみ (国文学者・東京大学名誉教授) 東京大学大学院修了。博士(文学)。千葉大学助教授、東京大学教授、放送大学客員教授、二松学舎大学特別招聘教授等を歴任。日本古代文学、日本古代文化論専攻。著書に、『日本霊異記』(全3冊、ちくま学芸文庫)、『万葉集全解』(全7冊、筑摩書房)、『古代文学の世界像』(岩波書店)、『柿本人麻呂』(人物叢書、吉川弘文館)、『古事記私解ⅠⅡ』(花鳥社)、『万葉樵話』(筑摩書房)などがある。古代の人びとの背後にある世界像の追求と表現史の構築とを目指す。 講師ご紹介はこちらにも↓ https://jpculture.jp/instructor/

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